国民保養温泉地で心身を癒そう!関東の国民保養温泉地もご紹介


4. 栃木県:平安時代からの歴史を持つ日光の奥座敷「奥日光湯元温泉」

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栃木県の「奥日光湯元(おくにっこうゆもと)温泉」は、四万温泉と同じく最初の認定地の一つです。

日光国立公園の中心部にある湯ノ湖(ゆのこ)の北岸にあり、白根山をはじめとする山々に三方を囲まれ奥日光の奥座敷といわれます。

平安時代、男体山(なんたいさん)開山の時に、勝道上人(しょうどうじょうじん)が発見したのが温泉の始まりといわれ、湯元に湯守を置いて庶民の入浴を許した記録が残されています。江戸時代には、混浴の共同浴場として利用されていました。

永正10年(1513年)の刻印がある銅祠(どうほこ)のある温泉神社や湯ノ湖・湯滝などのスポットがあり、春から秋にかけてはハイキング、マス釣り、冬にはスキーと四季折々にアウトドアスポーツも楽しめます。

◇奥日光湯元温泉の湯

20を超える大小さまざまな規模の温泉宿では、きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病などに効能がある、乳黄色の湯の花が舞う硫黄泉を楽しめます。50人は同時に浸かれる無料の足湯「あんよの湯」もあります。

5. 栃木県:深い山あいに佇む静かな療養温泉地板室温泉

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栃木県の「板室(いたむろ)温泉」は、那須(なす)連山の西端を流れる那珂川(なかがわ)上流やその支流である湯川に沿った渓谷に佇む温泉地です。板室渓谷では見事な新緑や紅葉を眺められます。

板室温泉は、およそ1,000年の歴史を誇り、康平(こうへい)2年(1059年)の後冷泉(ごれいぜい)天皇の時代に、那須三郎宗重という人が狩のため山奥に入り発見したという言い伝えがあり、万病に効く「しもつけの薬湯」、「杖いらずの湯」として知られています。

板室温泉からのおすすめのハイキングコースは、標高約1,200mに位置することから高山植物がたくさん見られる沼ッ原湿原です。初夏にはニッコウキスゲの見頃となります。

◇板室温泉の湯

泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、神経痛・関節痛・運動器傷害・慢性消化器症・高血圧などの効能があります。9軒の温泉宿・施設で湯を楽しめます(日帰り温泉も可能)。

6. 神奈川県:鎌倉時代からの史跡群。文人墨客も訪れた「芦之湯温泉」

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神奈川県箱根町の南西部に位置する「芦之湯(あしのゆ)温泉」は、駒ケ岳(こまがたけ、こまがだけ)、上二子(かみふたご)、鷹ノ巣山(たかのすやま)、丸山など1,000m前後の山に囲まれた温泉です。

文献では鎌倉時代から湯治湯として親しまれたことが記載されていて、江戸時代には、「箱根七湯」と称された温泉の一つで、湯治目的だけでなく「箱根七湯」と名所などを廻る「七湯廻り」が人気を集め、芦之湯温泉を訪れた文人墨客による浮世絵や文芸が多く創作されました。

芦之湯温泉とその周辺には、文人墨客が碁や将棋に興じ、句会や茶会などを開いたといわれている東光庵(とうこうあん)をはじめ、石仏・石塔群などの歴史遺産が遺されています。

◇芦之湯温泉の湯

美肌の湯と評される芦之湯温泉の主な泉質は中性の硫黄温泉で、箱根温泉では唯一の泉質です。神経痛、筋肉痛、冷え性、高血圧症、動脈硬化症などの効能があります。

その他硫化水素型の硫酸塩泉などの多数の泉質も楽しめます。5軒の旅館・ホテル・民宿があり、日帰り利用もできる施設もあります。

自然豊かな国民保養温泉地で歴史に思いを馳せながら温泉に浸かろう!

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温泉の質も環境も国に認められた国民保養温泉地は、ゆっくり安らぐ温泉旅行にぴったりの温泉地と言えるでしょう。

自然を散策したり温泉で癒されたり、心身ともにリフレッシュする旅を計画するなら、国民保養温泉地を行き先に検討してはいかがでしょうか。