二酸化炭素泉(炭酸泉)とは?効用・効能と自宅での楽しみ方をご紹介


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更新日:2021年4月1日

一口に温泉と言っても、その泉質は全部で10種類もあります。今回はその中の「二酸化炭素泉(炭酸泉)」の泉質に注目し、その効用や効能、そして自宅で二酸化炭素泉(炭酸泉)を楽しむための方法までご紹介します。

二酸化炭素泉(炭酸泉)とは

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「二酸化炭素泉」とは、炭酸入りの温泉のこと

二酸化炭素泉(炭酸泉)とは、その名の通り、炭酸が含まれている温泉のことです。

二酸化炭酸泉の定義は、お湯1ℓの中に炭酸を0.25g以上含む温泉のことを指します。

 

◆二酸化炭素泉(炭酸泉)の特徴

二酸化炭素泉(炭酸泉)のお湯に浸かると、身体に気泡が付着することが特徴です。

飲用の炭酸飲料をコップに入れるとシュワシュワと気泡が発生するように、二酸化炭酸泉でも同じ現象が生じます。

 

◆二酸化炭素泉(炭酸泉)には2つのタイプがある

(1) 天然炭酸泉
地中から自然と湧き出しているお湯に炭酸成分が含まれている

(2) 人工炭酸泉
人工的にお湯の中に炭酸を作り出しているお湯

人工炭酸泉は比較的簡単に作り出すことができるため、公共の入浴施設などでも多く取り入れられています。

天然炭酸泉は、日本国内でも珍しい泉質で、希少価値の高い温泉です。

二酸化炭素泉(炭酸泉)は鮮度と温度のバランスが重要

飲料用の炭酸水を開封してから時間が経過すると、炭酸が失われシュワシュワ感がなくなります。

同様に、二酸化炭素泉(炭酸泉)も、時間が経つとお湯の中に含まれる炭酸が逃げ出します。お湯に含まれる炭酸が減ってしまうと、二酸化炭素泉として定められている炭酸の量に満たなくなってしまうため、二酸化炭素泉とは言えなくなってしまうのです。

また、時間の経過の他に、温度が高すぎることも炭酸が逃げ出す原因となります。

そのため、二酸化炭素泉(炭酸泉)は、鮮度と温度のバランスが非常に重要な泉質と言えます。

二酸化炭素泉(炭酸泉)のココがすごい!期待できる効用と効能

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貴重な二酸化炭素泉(炭酸泉)の効用と効能をみていきます。

血圧を下げる作用あり

二酸化炭素泉(炭酸泉)は、「血圧を下げる」という作用があります。

炭酸を含んだお湯に浸かると、炭酸ガス(二酸化炭素)が身体に付着し、皮膚から吸収されます。

二酸化炭素が体内に入り込むことで、体内の二酸化炭素量が多くなり、体は酸素が足りないと判断します。酸素が不足すると、二酸化炭素と酸素のバランスを保つために、より一層酸素を体に送り込もうという作用が働き始めます。

その結果、体内では酸素供給を増やすために、血流を多くしようと毛細血管や細小動脈を拡張し血液の循環を向上させます。

心臓の拍動を増加させなくても血液の循環がよくなるため、必然的に血圧も下がるのです。

また、二酸化炭素泉は高温になるにつれ、お湯に含まれる炭素が逃げ出す性質を持っています。

他の泉質に比べると低温であることから、血圧が上がりにくいとされており、高血圧に効果が期待できるとされています。

きりきずなどの外傷の回復を早めてくれる

前述のとおり、二酸化炭素泉(炭酸泉)に浸かると、体内へ二酸化炭素が吸収され、酸素を供給しようと血流が良くなります。

体の隅々に、酸素や栄養素が体内を巡り、きりきずや火傷(やけど)などの外傷の回復を早めてくれます。

胃腸を刺激して便秘解消・食欲増進にも

二酸化炭素泉(炭酸泉)は飲用することで、胃腸を刺激してくれます。

胃腸を刺激することで、利尿作用・鎮静作用・食欲増進、または便秘解消などの効用があるとされています。

ただし、すべての二酸化炭素泉(炭酸泉)の湯を飲用できるわけではありません。必ず飲用と表示されているか確認することが大切です。

自宅でも再現可能!二酸化炭素泉(炭酸泉)の楽しみ方とは?

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二酸化炭素泉(炭酸泉)は、日本でも限られた地域でしか湧いていないため天然の温泉を楽しむことは、簡単ではありません。

しかし、自宅でも簡単に二酸化炭素泉(炭酸泉)を楽しめる方法があります。

その方法を紹介していきます。

市販の入浴剤を使用する

市販の入浴剤の中には、自宅のお風呂のお湯を二酸化炭素泉(炭酸泉)にしてくれるものが数多くあります。

「炭酸入浴剤」と記載のある入浴剤を利用すれば、自宅でも簡単に二酸化炭素泉(炭酸泉)を楽しめます。

重曹とクエン酸でつくる

二酸化炭素泉(炭酸泉)は、「重曹(じゅうそう)」と「クエン酸」を使用して作ることが可能です。

準備するものは、重曹500gとクエン酸210gです。

38~40℃のお湯を浴槽に150ℓ貯め、重曹とクエン酸を投入すれば、人工炭酸泉の完成です。

なお、使用する重曹やクエン酸は、掃除用のものではなく化粧品用などを使用することがおすすめです。