重曹風呂は良いことづくし。肌に良く、日々の掃除も楽ちんに
目次
重曹風呂に浸かる際の注意点
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肌の乾燥に注意
重曹風呂は、皮脂を除去する作用が強いので、入浴後は肌が乾燥しやすくなっています。よく洗い流した後に、クリームなどを用いて肌の乾燥ケアを行いましょう。
週に1・2回の頻度が目安
重曹風呂に浸かる頻度が高すぎると、皮脂汚れと一緒に皮脂膜(皮膚を守るための膜)まで取り除いてしまう恐れがあります。
肌がアルカリ性に偏り細菌が繁殖しやすい状態になり、かえって体臭がきつくなる可能性があるので、重曹風呂への入浴は週に1・2回を目安にしてください。
重曹を入れ過ぎない
重曹を入れれば入れるほど重曹風呂の効力が上がるわけではありません。重曹をお湯の量に対してたくさん入れすぎるとアルカリ性が強くなり、乾燥肌や敏感肌の方は肌荒れを起こす可能性があります。
一般的な浴槽の容量200Lに対し大さじ1から3杯の重曹が適量です。
追い焚きしない
重曹は、他の入浴剤に比べ金属を痛めさせにくい性質ではありますが、風呂釜の銅とは相性が良くありません。追い焚きをすると風呂釜が痛んでしまう可能性があるので控えましょう。
重曹とクエン酸を組み合わせて炭酸風呂を楽しむ
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重曹にクエン酸を混ぜることで、炭酸風呂の楽しみ方の幅が広がります。次にその楽しみ方と作り方の例をご紹介しますので、参考にお試しください。
クエン酸とは?
重曹とクエン酸の利用法の前に、クエン酸とは何かを簡単に押さえておきましょう。
クエン酸は、柑橘類にも含まれている酸味成分の一種で、水に溶かすとpH2程度の酸性を示します。無臭なので、同じ酸性の酢(pH3程度)に比べにおいが気にならず扱いやすいという特長があります。重曹と同じく掃除にも活用でき、菌の繁殖の予防にも役立ちます。
クエン酸を浴槽に直接入れてシュワシュワの炭酸風呂に
重曹を浴槽に大さじ2杯ほど入れたのち、薬局などで手に入れられるクエン酸を大さじ1杯ほど入れることで、シュワシュワの炭酸風呂を楽しめます。クエン酸には殺菌作用があり、体臭を予防できると共に、炭酸による美肌改善も期待できます。
ただし、炭酸の濃度を濃くしてしまうと、炭酸ガスが浴室に充満し、酸素欠乏になる危険性がありますので、適量を守りましょう。浴室の換気もしっかりと行うことが重要です。
バスボムを作って良い香りとシュワシュワの泡を楽しむ
重曹とクエン酸を使えば、可愛いバスボムを手作りすることもできます。必要な材料や作り方をご紹介します。
バスボムを作るのに必要な材料
手作りのバスボムのための材料は、100円均一ショップで手に入るものが多く、安くお手軽に作れます。
・重曹
・クエン酸
・あら塩(コーンスターチや片栗粉でも可)
・ボウルやビニール袋、シェイカーでも可
上記の材料に、計りや霧吹きなどもあると便利です。また、バスボムを綺麗な球状やハート型にしたいなら型を取るもの、さらに、着色用の食紅や香り付けの精油もあると見た目も綺麗で香りも楽しめるバスボムができ上がります。
バスボムの作り方
1. 重曹とクエン酸を混ぜる
重曹2にクエン酸1の割合でよく混ぜます。混ぜる容器はボールでもビニール袋でも、シェイカーでも構いません。
2. あら塩(コーンスターチや片栗粉でも可)を加える
完成したバスボムを綺麗に着色するために、色の濃く付きやすい色紅をあらかじめクエン酸と同じ分量のあら塩に混ぜておき、1に加えます。
3. 精油を入れる
2に精油をお好みで数滴入れて混ぜ合わせます。
4. 水を加える
後は、固まるのに必要な水分を足して固めるだけです。水分は一気に加えすぎるとシュワシュワと泡が出て失敗してしまうので要注意です。水を少しずつ入れて混ぜるを繰り返し、なんとなく湿ってきたな。でも、パサパサとしていて丸められるかな?というくらいまで続けます。霧吹きスプレーを使うと水を少しずつ調整できるので便利です。
5. 固める
おにぎりを握るように、手で丸めましょう。100円均一ショップなどで売っているおにぎりの型などにつめると形が作りやすく、また色々な形が楽しめます。型に入れる際は、きちきちになるようすみずみまでしっかり押し込みましょう。
6. 24時間以上置いておく
湿気の少ない場所で24時間以上放置します。固まり過ぎると型から外れない可能性もあるので、半日経つ前に固まってきたなという頃合いで型から外し、乾かしましょう。
重曹にクエン酸を混ぜると危険?利用上の注意点
重曹もクエン酸も天然由来の成分のため、基本的には人体には無害です。ただし、使い方よっては危険なこともあるので、注意点を押さえておきましょう。
重曹とクエン酸に水を混ぜるだけなら危険性は低い
重曹とクエン酸に水を入れると泡が発生しますが、その泡は二酸化炭素です。また、重曹はアルカリ性でクエン酸は酸性なので、2つを混ぜると中性に近づくため酸やアルカリ性が強くなる危険性は低く、子供用の実験でもよく用いられています。ただし、先にお伝えした通り、分量が多いと炭酸ガスが浴室に充満し、酸素欠乏になる危険性がありますので、大量には使わないよう、また、換気も心がけてください。
クエン酸の濃度が高過ぎると肌に危険が
クエン酸は酸性のため、その濃度が高ければ皮膚への刺激も強くなります。適量を守って使用しましょう。
塩素系のものを混ぜると危険
有害なガスが発生して危険なため、クエン酸は、絶対に塩素系のものと混ぜてはいけません。塩素系のものとはカビキラーや漂白剤などで、商品パッケージに「混ぜるな危険」と書いてあります。
参考:LINE NEWS|重曹とクエン酸は混ぜると危険!?知っていると便利な、重曹とクエン酸の性質
風呂掃除が楽ちんに
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重曹風呂の優れたポイントのもう一つは、入浴のついでに浴室の壁・床・浴槽に付着した垢や汚れを掃除できることです。
重曹は、皮脂やコゲ、軽い油汚れ、茶渋などの酸性の汚れを落とすのにも活用できます。重曹を用いた掃除は、強い洗剤の刺激臭が苦手な方や環境に優しいエコ洗剤でお掃除したい方、敏感肌の方におすすめの掃除方法です。
また、重曹はカビやヌメリの発生を防ぐので、定期的に重曹風呂を活用すると、掃除しづらい排水口部分の汚れ防止にもなります。
風呂掃除以外にも、生ゴミや靴箱などに対する消臭作用、冷蔵庫内の消臭作用なども期待できる優れものです。また、吸湿作用もあるため、クローゼットや押入れなど湿気が溜まりやすい場所に置くことで湿気が防げます。
重曹風呂に入浴後の掃除の仕方
重曹風呂の残り湯が冷めないうちに、カップ1杯程度の重曹を追加し、よくかき混ぜて溶かしましょう。その後、洗面器・風呂用椅子などを浴槽に入れて1晩つけ置きします。
翌日、水(重曹の溶けたもの)を捨てシャワーで軽く流し、残った汚れをスポンジで軽く擦ります。最後に換気をし、浴槽や洗面器などをしっかり乾かしましょう。
風呂場のタイルの目地などに生えた黒カビには、ペーストにした重曹が有効です。
汚れ部分に重曹のペーストを塗り、しばらく放置してスポンジでこすり洗いをしお湯で流し乾拭きします。重曹のペーストは、重曹2に対し水1の割合で混ぜれば完成です。40度程度のお湯を使うと重曹がよく溶けます。
風呂掃除にはクエン酸も活用して
クエン酸は、酸性のため水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを落とすのに向いています。水200mlに対して粉末クエン酸小さじ1杯を混ぜた水溶液にして、スプレーボトルに入れて使用すると便利です。
風呂掃除では、鏡や蛇口などに付着した水垢・石鹸カスの除去に活用しましょう。まず、洗いたい部分にクエン酸をスプレーしキッチンペーパーで覆い、再びその上からクエン酸をスプレーしラップでパックします。1時間ほど置いてからスポンジでこすり、流水でよくすすいでから乾拭きをすれば完了です。