重曹風呂は良いことづくし。肌に良く、日々の掃除も楽ちんに
この記事を書いた人
ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
「重曹風呂」とは、その名の通り、お風呂のお湯に重曹を入れたもの。皮脂汚れをキレイに落としてくれると共に、体臭やニキビを予防してくれます。今回は、自宅でも簡単に楽しめる重曹風呂の作り方や効用、注意点などについてご紹介します。
目次
重曹風呂とは?
「重曹風呂」とはずばり、「重曹」をお湯に溶かしたお風呂のこと。では、その重曹とは何かについて見ていきましょう。
重曹とは
出典:PIXTA
重曹の化学名は、炭酸水素ナトリウムで、純度により3つの種類に分かれます。
1. 医療用:純度100%。主に点滴や火傷の治療に利用され、医薬などに含まれます。
2. 食用:純度98〜99%。お菓子作りのベーキングパウダーなどに含まれます。
3. 工業用:純度95〜99%。薬局や100円均一ショップなどの掃除コーナーで販売されているものは工業用です。
3種の違いは、製造環境の差によるものです。重曹自体は基本的に口に入っても安全ですが、製造環境による衛生上の問題が懸念されるため、商品に明記された用途を確認し利用しましょう。重曹風呂には食用・工業用どちらの重曹を使っても構いません。
重曹は、浴槽を傷めることもなく使用後はそのまま排水口に流すことができます。1kgあたり300円程度でお得に手に入れられるのも優しいポイントです。
重曹風呂の作り方
重曹風呂は、とても簡単に作れます。
浴槽にいつも通りにお湯をはり、一般的な浴槽の容量200Lに対し、大さじ1から3杯の重曹を入れ、よくかき混ぜて溶かすだけで完成です。
重曹風呂の効用とは?
出典:PIXTA
重曹風呂は、弱アルカリ性のため、酸性物質を中和し、皮脂汚れや老廃物を洗い流してくれる働きがあります。主な効用としては、以下があげられます。
1. 体の垢と毛穴の奥の皮脂汚れ落とし
弱アルカリ性の性質により、体の垢や古い角質を落としてくれるのと共に、毛穴の奥にまで重曹成分が入り込むことで、タオルで擦っただけでは落としきれない皮脂汚れを溶かし出してくれます。
2. 汗の匂いや体臭を軽減
弱アルカリ性である重曹は、酸性のものがもつ臭いを中和消臭します。また、体臭の原因となる皮脂汚れもきれいに落ちるので、汗の匂いや体臭を軽減することができます。
3. ニキビ予防
重曹の成分が毛穴の奥まで入り込んだ汚れを落とすため、毛穴のつまりを取り除き、ニキビ予防に役立ちます。
その他、重曹風呂は、発汗に伴って現れる蕁麻疹「コリン性蕁麻疹」に高い効用があり、1週間程度、重曹風呂への入浴を続けると症状の改善に繋がると言われています。
また、アトピーの症状緩和にも有効です。ただし、化学物質過敏症や金属アレルギーの方が重曹風呂に入浴すると、アトピーが悪化する危険性があるので、絶対に避けましょう。