秘湯とは?一度は行ってみたい憧れの全国三大秘湯とおすすめ秘湯4選!
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ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
人里離れた山奥や川のほとりなどにひっそりと佇む「秘湯」。今回は、秘湯の歴史からその楽しみ方、全国三大秘湯とその他おすすめの秘湯をご紹介します。
目次
「秘湯」とは?
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「秘湯(ひとう)」とは、「朝日旅行会(朝日旅行の前身)」の創業者である故 岩木一二三(ひふみ)氏が1975年頃に作った造語です。
「山奥や岬の突端など、交通の便が悪く人の往来に乏しい場所に、隠れるように存在する穴場的な温泉地」のことを言います。
秘湯の歴史を紐解く。「温泉ブーム」から「秘湯ブーム」へ
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温泉ブーム
1970年の大阪万博をきっかけに、日本中で旅行ブームが到来。温泉への団体旅行が頻繁に行われ、温泉ブームが巻き起こりました。
多くの人が温泉を訪れるようになり、宿泊施設は大型化し、新施設も増え温泉街のビル化が進みました。こうして多くの温泉地は観光温泉地へと変貌していきました。
そんな中、収容力が少なく、交通も不便な小さな温泉宿は、近代化の波に乗れず、旅行業者にも相手にされませんでした。
この状況に、故 岩木一二三氏は、「何時の日か人間性の回復を求め、郷愁の念に駆られ山の小さな温泉宿に心の故郷を求め、本当の旅人が戻ってくる。旅らしい旅が求められる時代が来る」という想いを持ち、バスも通わぬ交通の不便な小さな山の温泉宿33軒を集めた冊子「日本の秘湯」を刊行しました。
秘湯ブーム
1982年に刊行された「日本の秘湯(第3版)」がテレビ朝日の目に留まり、番組で秘湯が取りあげられ、秘湯ブームが起こり始めました。
その後秘湯ブームが続き、一般観光客も好むようになったため、近年の秘湯は大衆化が進み、元々のイメージであった素朴さが薄れていく傾向にあります。
昨今の「秘湯」と呼ばれる温泉の中には、多少アクセスが悪くても、宿泊施設が隣接している温泉地があります。
秘湯の入り方やマナーとは?特に気をつけたい5つのポイント
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1. 掛け湯をする
秘湯にはシャワーなどの体を洗うための設備がない場所が多くあります。
湯船を汚さないよう最低限のマナーとして必ず「掛け湯」をしましょう。掛け湯は、体温の急激な上昇を防ぎ、入浴中に起こりやすい脳卒中や心臓発作を予防する利点もあります。
2. 湯浴み着を利用する
秘湯は混浴が多いですが、体を隠すためにお湯にタオルを入れるのはマナー違反。
女性はワンピースのような形の着たまま入浴できる「湯浴み着(ゆあみぎ)」を利用したほうがよいでしょう。ただし、湯浴み着が禁止の秘湯もあるので注意してください。
3. 風呂に入りながらのアルコールは厳禁
野趣あふれる秘湯の露天風呂で、日本酒を一献、というのは絵柄的には美しいですが、心臓にかなりの負担がかかるので厳禁です。
4. 水源地でのシャンプーなどはNG
川沿いにある温泉や、山小屋に隣接している温泉などは水源地になっていて、シャンプーや石鹸の使用が許可されていない場合があります。
事前に温泉のスタッフに使ってもよいか確認するのを忘れないようにしましょう。
5. 山の上の温泉では湯冷めに注意
入浴直後は血管が拡張していて体温が発散しやすい状態になっています。温まった体と外気温の差が大きい山の上の温泉などでは、湯冷めに注意が必要です。
入浴後、すぐに野外へ出なければならない温泉の場合は、髪を濡らさないようにする方が良いでしょう。