<2022年版>安心して温泉へ行きたい!草津温泉の最新コロナ対策状況
新型コロナウイルスの脅威が続く中、草津温泉では訪れた人が安心して温泉を楽しめるよう、それぞれの宿が徹底した感染対策を掲げています。今回は、草津温泉全体および宿ごとの感染対策の取り組みをピックアップしてご紹介します。感染対策に関する情報を事前にチェックして、安全に草津温泉の旅を楽しみましょう。
目次
観光地のコロナ感染対策
各種イベントの中止と営業時間の変更
草津温泉では、2021年4月22日(木)開催予定だった「第17回 志賀草津高原ルート・雪の回路ウォーキング」が、新型コロナ対策の観点から中止。主要施設をめぐりスタンプを重ね捺しして湯畑の絵を完成させる「草津めぐり重ね捺しスタンプ」も休止となっています。
また、湯畑近くの「熱乃湯(ねつのゆ)」で連日開催されている「湯もみと踊りショー」は休日の公演回数を減らし、一部プログラムを変更。人気の湯もみ体験も月曜・金曜のみの開催となり、開催時間も短縮されています。
感染症対策の印としてカードを作成
草津温泉観光協会・草津町商工会・草津温泉旅館協同組合では、施設におけるコロナ対策について「スタッフの手洗い・うがい手指消毒」「施設内の消毒・清掃」「施設内への消毒液の設置」「飛沫感染防止の工夫」など、全部で8つの指標を設けています。
提供:草津観光協会
8指標全てを達成している加盟施設には、オリジナルの感染症対策推進施設カードを配布。このカードを掲示している施設は感染対策のお墨付きをもらっているということになり、観光客も安心して利用することができます。
消毒剤利用の推奨や検温の実施
草津温泉の一部の施設では、入館時に検温を実施しています。施設内に消毒液が設置されている場合には、こまめな手指消毒も心がけたいところです。
施設が実施する感染対策に協力するのはもちろん、マスクを着用するなど自分でできる感染対策を確実に行うことも重要です。出発前には自宅であらかじめ検温を行い、少しでも熱があったり体調がすぐれなかったりする場合には、無理せず旅行を取りやめましょう。
出典:PIXTA
「手洗いの湯」の完成
草津温泉では、温泉地ならではの感染対策として「手洗乃湯(てあらいのゆ)」の設置が進められています。2021年2月、湯畑近くに一つ目の施設が完成し、今後は人の集まる場所やバスターミナルなどにさらに二つ作られる予定です。
提供:草津観光協会
強酸性の泉質が特徴の草津温泉は、古くから温泉療法に適した湯として知られてきました。観光の合間に殺菌力の高い草津の湯で手を洗えば、温泉を手軽に楽しみながら感染対策にもなって一石二鳥ですね。
提供:草津観光協会
宿・旅館のコロナ感染対策状況の一例
湯畑の宿 佳乃や
提供:佳乃や
カジュアル旅籠というスタイルで人気の宿「湯畑の宿 佳乃や(よしのや)」では、客室の念入りな清掃や換気を実施、スタッフの健康管理も徹底しています。合わせて、業務用オゾン発生装置による除菌、部屋ごとに用意したスリッパや外履き用サンダルの消毒といった感染対策も行なっています。
提供:佳乃や
玄関・共用スペースには消毒液も設置されているので、宿泊客はこまめな手指消毒が可能。感染対策のため、食事処でのバイキング形式を休止しています。
提供:佳乃や
草津スカイランドホテル
提供:草津スカイランドホテル
閑静な高原の温泉リゾートとして人気の「草津スカイランドホテル」でも、きめ細やかな感染対策を実施しています。アルコール消毒液を館内各所に置き、フロントにはビニール仕切りを設置。スタッフは除菌剤を携行、こまめな手指消毒を行なっているので安心です。
提供:草津スカイランドホテル
提供:草津スカイグランドホテル
浴場のかごを半分に減らしたり、食事会場ではパーテーションを使用して個室風に仕切ったりといった、フィジカルディスタンスを確保する試みも積極的に実施しています。
奈良屋
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草津を代表する老舗旅館「奈良屋(ならや)」でも、徹底した感染対策を実施しています。感染リスクが高いとされる食事は、夕朝食ともに個室の食事処で提供。
感染対策の一環として、館内に3つある貸切風呂利用サービス付きの宿泊プランを期間限定で提供しています。
アルコール消毒液の設置、スタッフのマスク着用といった基本の感染対策も徹底。チェックイン時には検温と体調確認のための問診票記入をお願いするなど、宿泊客が安心して利用できる取り組みが充実しています。
温泉旅行でのコロナ感染のリスク
草津温泉の源泉が、ウイルスの感染力を90%低減
強酸性の泉質による殺菌力の高さから、古くより温泉療法に効く湯として知られてきた草津温泉。
草津町は「湯畑の源泉が新型コロナウイルスの感染力を90%以上減らす効果があるとの研究結果が得られた」と発表しました。
研究を行った群馬大学発のベンチャー企業の研究では、ウイルスの溶液を水道水や湯畑源泉の温泉水などに一定時間さらして、ウイルスの状態を観察。その結果、温泉水にさらした溶液ではウイルスの高い不活化効果が認められたと言います。
この結果により、町では「手洗い湯」を新設。今後も数を増やし感染防止に役立てたいとのことです。
【参考サイト】
テレ朝ニュース|源泉がコロナ感染力を90%以上減らす効果 草津町
Yahoo!ニュース|「草津温泉がコロナウイルス不活化」研究 自治体が観光政策に活用予定
誰しも感染するリスクがあり、移す可能性がある
草津温泉が位置する群馬県では、他県からの旅行者に対する自粛要請は出ていない一方、群馬県民に対する首都圏一都三県との往来自粛要請が発令されています。
群馬県でも新型コロナ感染者が確認されており、自分も含めて誰しもが感染するリスクがあることを意識して行動することが大切です。旅行する際も手洗い・うがいやマスク着用を徹底するなど、自身の感染症対策を怠らないようにしましょう。
出典:写真AC