温泉は高血圧の改善もできる?温泉の効能とおすすめの温泉地4選
温泉にゆったりと浸かりながら高血圧の改善や予防ができるのであれば嬉しいですよね。温泉には様々な効能があるとされていますが、高血圧の改善もできるのでしょうか?今回は高血圧と温泉の関係についてみていきましょう。
目次
高血圧の改善に温泉はおすすめ?
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温泉は高血圧などを持っている人におすすめなのか?
温泉には、泉質と言われる温泉の性質があり、湧き出る温泉水が持つ泉質によって効能が異なることをご存じの方も多いと思います。
環境省では、温泉についてどの泉質にどういった効能(適応症)があるのかを公開しています。
温泉療養の効用について:https://www.env.go.jp/nature/onsen/docs/ha.pd
温泉に関しては未だ病気や特定の箇所に反応があったり、効能があるといったメカニズムは明らかにされていませんが、上記の資料のなかで軽度高血圧であれば、泉質問わず共通して効能(適応症)があるとしています。
日中の気温差が激しくなる季節は特におすすめ
高血圧は一般的に冬に起こりやすいと言われていますが、日中の気温差が激しくなる秋も起こりやすいと言われています。これは気温差によって、血管が収縮することが要因のひとつです。
特に秋は朝晩は冷え、日中は気温が高くなることも多いです。そのため、冬よりも秋の方が注意する必要があると言えます。そう言った時期に、軽度高血圧に効能(適応症)があるとされる温泉に浸かることで、高血圧の改善につなげることができるかもしれません。
高血圧の方が気をつけたい入浴方法とは
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温泉に限らず高血圧の方は、入浴時に気をつけたいポイントがあります。
それはお湯の「温度」です。
お湯の温度は、38~40度がベストと言われています。
また肩まで勢いよく入らず、まずは半身浴で浸かるようにして身体への負担を軽減しましょう。
温泉地選びにも役立つ!高血圧におすすめな4つの泉質
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温泉が高血圧の方におすすめな理由がわかったところで、次は実際にどんな泉質が高血圧によいか確認していきましょう。
高血圧の方におすすめな泉質1「二酸化炭素泉」
二酸化炭素泉とは、炭酸を含んだ温泉のことです。炭酸入りの二酸化炭素泉は、毛細血管を広げてくれる作用があり、血行促進に繋がります。二酸化炭素泉の特徴としては比較的温度が低い一方で保温性に優れていることが挙げられます。
心臓の心拍数を抑えながら血液の循環を良くしてくれるため、血圧の上昇を防ぐことが期待できます。
高血圧の方にお勧めな泉質2「硫酸塩泉」
硫酸塩泉は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムの3つの成分それぞれを主に含む泉質に分かれた温泉です。塩分を多く含んでいるため海水のようにしょっぱいことが特徴で、保温効果が高いと言われています。
無色透明な泉質でもあるため、単純温泉によく似た温泉です。
ちなみに、硫酸塩泉は高血圧や末梢循環障害、冷え性のほかに、飲用することで便秘の改善にも効能が期待できるようです。
高血圧の方におすすめな泉質3「硫黄泉」
硫黄泉は、硫化水素ガスと湯の花が特徴の温泉です。一般的に温泉といわれて思い浮かべる温泉といえるでしょう。
硫黄泉には末梢毛細血管を拡張させ、血液の流れを良くする作用があります。さらに心臓の冠状動脈や脳動脈の拡張にも繋がり、心臓疾患を抱える方にもおすすめです。硫黄特有の匂いがするのも硫黄泉の特徴です。
高血圧はもちろん、糖尿病や便秘にも効能が期待できる泉質となっています。