書物に記された歴史も 源義経との関係も深い鳴子温泉の歴史を紐解く
目次
鳴子温泉の歴史に触れる!おすすめスポット3選
鳴子温泉には、歴史に触れることができるスポットが点在しています。ここでは3つのおすすめスポットをご紹介します。
鳴子温泉神社の鳥居の側に建つ「啼子之碑」
まず初めに鳴子温泉の歴史を知る上で訪れたいスポットは、鳴子温泉神社のすぐ側にある「啼子之碑(なきこのひ)」です。
啼子之碑には、源義経が兄・頼朝に追われて平泉の藤原秀衡(ふじわらのひでひら)を頼って遠くへ逃げる様子や亀割山(かめわりやま)での息子・亀若丸(かめわかまる)の誕生、そして産湯として鳴子温泉を使ったことなど、義経に関わることが刻まれています。
<施設情報>
・住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元84
・電話番号:0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
陣ヶ森の「甘酒地蔵」の古い言い伝えも
提供:鳴子温泉郷観光協会
おくのほそ道に登場する「出羽街道中山越(でわかいどうなかやまごえ)」には、さまざまな見どころがあります。中でも「甘酒地蔵」は、源義経と関係の深い言い伝えがあります。
甘酒地蔵は、地蔵に化けた猿が義経に甘酒を振舞ったことがきっかけでできた地蔵尊と言われています。
お産を終えた北ノ方(きたのかた)と生まれて間もない亀若丸(かめわかまる)を連れた義経らは、野宿をする際、地蔵に化けた猿たちに甘酒をふるまってもらいます。そして一行の帰り際に「私たち猿もお産で苦しんでいる、助けてほしい」と懇願されたため、お付きの弁慶が安産の神として地蔵尊を祀ったという言い伝えがあります。
<施設情報>
・住所:宮城県大崎市鳴子温泉西原 国道47号
・電話番号:0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
義経の息子・亀若丸にちなんだ土地「関所跡」
提供:鳴子温泉郷観光協会
鳴子温泉にある関所跡もまた、義経が関係している場所です。
この関所は「尿前の関」と言われており、亀割峠(かめわりとうげ)で生まれた亀若丸が初めて尿をしたのがこの関所であったことから名付けられたと言われています。
現在その姿を見ることはできませんが、おくのほそ道にまつわる出来ごとが記された案内板が建てられています。
<施設情報>
・住所:宮城県大崎市鳴子温泉尿前140
・電話番号:0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
宮城の名湯・鳴子温泉で歴史を辿るタイムスリップ旅へ
鳴子温泉は、伝統文化と歴史の両方を感じることができる歴史の古い温泉地です。
源義経をはじめとして、清少納言や松尾芭蕉などの歌人や俳人の作品にも登場するなど、歴史的な人物との関わりが深いことでも知られています。
ぜひ宮城の名湯「鳴子温泉」へ、歴史を学びながら疲れた身体を癒しに訪れてみてください。