貴方はできていますか?いまさら聞けない温泉マナー
温泉のマナー、しっかり理解できていますか?マナーとは元々自分以外の人に嫌な思いをさせないためのもの。 マナーはできる人から誤りが気づけても、できていない人はできていないということになかなか気が付くことが難しいです。 温泉という癒しを感じられる場所だからこそ、マナーをしっかりと心得て美しく、上品に温泉を堪能しましょう。
目次
これで完璧!温泉での正しい振る舞い方【脱衣所~湯船につかるまで】
出典:写真AC
温泉マナーは脱衣所から始まります。入浴の手順に沿って順に見ていきましょう。
脱いだ服はきれいにたたむ
脱いだ服はしっかりたたみ、脱衣かごや脱衣棚からはみ出ないよう収めておきます。
脱いだ服をたたむのは温泉に限らず、大人のマナーにも該当するので、衣服はきれいにたたみ、カゴの中もきちんと整理しておくように心掛けておきましょう。
浴室に入ったらまずはかけ湯を
浴場に入ったらまずは身体にお湯をかけ、埃や汚れを落としましょう。かけ湯をしないで浴槽に入るとお湯が汚れてしまう原因になります。
また、いきなり熱いお湯に浸かって身体を驚かせないためにも、まずかけ湯を必ずしましょう。
身体を洗う前は周囲の状況を確認する
身体を洗うときは、周囲に人がいないか、お湯が飛んで他人にかからないか周りの状況を確認しましょう。
お湯しぶきがかかることを不快に感じる方も少なくありません。身体を洗う場合は周りの確認をして、人がいるようなら湯しぶきが飛ばないようにして洗うよう心がけてください。
使用した桶やイスは必ず洗ってから返却する
使った桶や椅子は、使い終わったら必ず新しいお湯をかけ、泡を完全に洗い流して綺麗にしてから元の場所に戻します。
泡が残っていたり、無造作に置いてしまうと、次に使う人が気持ちよく使うことができません。
元あった状態よりも綺麗な状態にして返却する、というくらいの気持ちで使用後は綺麗にして戻しましょう。
これで完璧!温泉での正しい振る舞い方【湯船に入る場面~浴室を出るまで】
出典:写真AC
湯船に浸かるときの基本は「お湯を汚さないこと」です。このポイントを基本に湯船に浸かる際のマナーを見ていきましょう。
湯船に浸かる際は湯尻から
湯船に浸かるときは湯尻から入るようにします。湯尻とはお湯の出ている場所とは反対側に当たる場所のことです。お湯が出ているところは最も綺麗な状態のお湯ですので、湯船に入る前はお湯の出口を確認したうえで浸かりましょう。
長い髪はゴムで束ねる
湯船に髪の毛が浸かったり落ちていたりすると、フケやほこりなどが湯船に落ちて不衛生になります。
そのため、髪の毛は湯船に浸からないよう、長い髪はゴムで束ねるか、タオルを使って巻き上げるようにしてください。
湯船にタオルはつけない
身体を隠すために浴場内を移動する際にタオルをかけている方も多いと思います。そのようなタオルをそのまま湯船につけないようにすることも大切です。
タオルには雑菌が付いていることも多く、湯船に付けるとお湯が汚れてしまう可能性があります。また、タオル同様に水着を着用しての入浴も厳禁です。
湯船で顔を洗うのはNG
湯船に浸かって顔を洗う、という方も多いのではないでしょうか。
実は、湯船で顔を洗ったり、身体をこすったりするのはNGです。湯船は浸かって身体を温めるためのもので、洗い場ではありません。別の利用者が不快となる、アカや埃などを湯の中に落とさない配慮が必要です。
サウナはしっかり身体を拭いた後で
サウナに入るときに身体がずぶ濡れのままだと、敷きマットまで濡れてしまいます。
濡れたマットは他人に不快感を与えやすいので、サウナの前にはしっかり体を拭いてサウナを利用しましょう。
洗髪時に抜けた髪の毛はまとめてゴミ箱へ
洗髪時はどうしても髪の毛は抜けやすいもの。髪の毛が落ちていると次にその場所に来た人が不潔に感じ、気持ちよく利用できません。
洗髪時に抜けた髪の毛はその場に放置するのではなく、まとめてごみ箱に捨てましょう。
浴室から出る際はしっかりと身体を拭き上げる
浴室から出る際は、脱衣所にお湯がしたたり落ちないようにしっかりと身体を拭き上げてから出ましょう。
特に足元が濡れていると、滑って転倒する危険性も出てきます。
これで完璧!温泉での正しい振る舞い方【その他】
出典:写真AC
お風呂に必要ないものは持ち込まない
お風呂はあくまでも身体を洗う場、そして身体を温める場所なので、それらに必要のないものは持ち込んではいけません。
自宅のお風呂では防水テレビ、携帯電話、雑誌などを持ち込んでお湯に浸かる人もいるかもしれません。自宅のプライベートな空間であれば問題ありませんが、他人と共同で利用する浴室では避けるようにしてください。
浴室・脱衣所でのおしゃべりは控えめに
他人と共同で利用する温泉では、静かにゆったり楽しみながら利用している方も多いです。せっかくゆったりと利用している方の邪魔になりかねませんので注意が必要です。
温泉はあくまでも身体を洗ってお湯に浸かる場所なので、おしゃべりをする場所ではありません。どうしても会話が必要な場合はできるだけ周りに聞こえないよう、音量に注意をして手短に話しましょう。
一人用湯船は15分程度で譲り合おう
温泉によっては一人用湯船を設けているところもあります。たとえ一人用の湯船であったとしても、貸し切りではありませんので、15分ほど利用したら場所を空けましょう。
お風呂場なので飲食店のように順番に着いて並ぶことはありませんので、順番を待っている際は、浴槽の前に立つのではなく少し離れたところで待つようにすることも大切です。
湯あたりに注意
湯あたりとは、脱水症状に陥ってしまうことを指しています。中には長湯を好む方もいらっしゃることでしょう。しかし、湯あたりになっては他人にも迷惑をかけてしまいますので、適度に休憩を挟むことが大切です。
また湯あたり対策として、水分補給をすることも心掛けましょう。