夏目漱石も愛した文学の街!道後温泉の歴史を学ぶ


道後温泉の歴史を感じるおすすめスポット2選

道後温泉には歴史を感じるおすすめスポットがいくつもありますが、その中で今回は「道後温泉本館」と「湯築城」の2つを紹介します。

建物そのものが歴史的価値ある建造物「道後温泉本館」

©TEZUKA PRODUCTIONS

道後温泉本館は、明治27年に約20ヶ月の工期と、総工費13万5千円(現在の約5億1,300万円相当)をかけて建造されています。

同時期にドイツより輸入された坊っちゃん列車が9,700円程度(現在の約3,686万円)と言われており、道後温泉本館に大きな期待が寄せられていたことが伺えます。

夏目漱石著の「坊っちゃん」にも「ほかの所は何を見ても東京の足元にも及ばないが、温泉だけは立派なものだ。」と記されています。

そんな道後温泉本館(どうごおんせんほんかん)の最大の魅力は、日本の公衆浴場として初めて平成6年に国の重要文化財に指定されながら、博物館化せずに現役の公衆浴場として営業を続けていることです。

平成21年に発行されたミシュラン・クリーンガイド・ジャポンでは、最高位三つ星を獲得しています。

<施設情報>
・住所:愛媛県松山市道後湯之町5-6
・電話番号 :089-921-5141
・営業時間 :6:00~23:00

日本100名城のひとつ「湯築城」

湯築城(ゆづきじょう)は、道後公園にある城跡で、堀や土塁が現存し国の史跡に指定されています。

湯築城は、室町時代の1335年前後に伊予国の守護であった河野通盛(こうの みちもり)の代に築城されました。河野一族は、1585年に羽柴秀吉の命を受けた小早川隆景らの軍によって滅び、1587年に福島正則が城主となりました。

その後、明治21年に県立道後公園として整備され、平成14年9月20日に国の史跡に指定、平成18年4月6日には日本100名城に選定されました。

<施設情報>
・住所:愛媛県松山市道後公園1
・電話番号 :089-941-1480
・営業時間 :9:00~17:00

歴史の深い道後温泉へタイムスリップ旅行に行こう!

今回は3000年の歴史を誇る道後温泉の歴史について見てきました。

道後温泉は、時代によってさまざまな形に移り変わり、その時代ごとに風情が生み出されてきました。その風情に引きつけられ多くの文化人達、そして今もなおノスタルジックな街並みや歴史に触れ合おうと多くの人が訪れています。

日本の古き良き時代の景観が色濃く残る道後温泉。

万葉の時代から愛されたお湯に浸かったり、街のあちらこちらで拝見できる古い建物や中世の城跡を留める公園をゆったり散策してみれば、当時の情景を想像できるかもしれません。

そんな道後温泉に、タイムスリップ旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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