温泉経営者がおすすめする一度は泊まりたい温泉宿#第20回 山代温泉-あらや滔々庵-
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かっきー
江戸の玄関口と言われた宿場町に生まれ育った生粋の江戸っ子。還暦を迎えた今なお、旅とサーフィンをこよなく愛するアクティブシニア。某夕刊紙に勤務していた経歴を持つ。
マイナーな温泉から秘湯まで、気の向くままに温泉へ出かけることが大好きです。温泉の良さはもちろん、分かりやすく温泉や旅館などの良さをお伝えしてまいります。
旅の中で長い時間を過ごす「温泉宿」。
泉質はもちろん、環境や食事などにもこだわりたいものです。温泉経営者がおすすめする温泉宿はきっと素晴らしいはず。
本企画では、温泉経営者が「一度は泊まりたい温泉宿」をリレー形式でご紹介します。
目次
第20回は石川県加賀市の山代温泉にある「あらや滔々庵」
提供:あらや滔々庵(北大路魯山人が描いた衝立が置かれたエントランス)
第20回となる今回は、有馬温泉の「有馬山叢 御所別墅」の金井さんがおすすめする「あらや滔々庵(とうとうあん)」の経営者にインタビューしました。
あらや滔々庵(とうとうあん)は、石川県加賀市の山代温泉にあります。
江戸時代には、政権の中枢を担った加賀・前田家御用達の湯宿でありました。
また、美食家としても名を馳せた芸術家・北大路魯山人(きたおうじろさんじん)ゆかりの伝統と格式ある温泉宿です。
伝統と新しい風を両立させる「あらや滔々庵・永井隆幸さん」
あらや滔々庵・代表取締役社長 永井 隆幸さん
◇らくらく湯旅編集部(以降 編集部):特別企画の第20回は、山代温泉「あらや滔々庵」の当代館主である、永井さんにお話を伺います。
◆永井さん:よろしくお願いいたします。
山代温泉は開湯1300年の歴史ある温泉地
出典:PIXTA(山代温泉の中心地にある公衆浴場「古総湯(こそうゆ)」)
◇編集部:まず最初に、「あらや滔々庵」のある山代温泉はどんな温泉地ですか?
◆永井さん:山代温泉は、加賀温泉郷のひとつで、約1300年前の神亀2年(725年)の開湯と言われています。
◆永井さん:温泉街は、「総湯」と呼ばれる共同浴場を中心とし、街並みが広がります。
ちなみに、当館は総湯の横に位置しています。
◇編集部:放射状に街並みが広がっているので、散策しやすいですね。