渥美清が見た風景を求めて!「男はつらいよ」で寅さんが訪れた温泉地に想いを馳せる
目次
4. 第30作 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎に登場した「湯平温泉」
出典:PIXTA
映画あらすじ
寅さんが大分の湯平(ゆのひら)温泉で出会った青年・三郎は、同じ宿に泊まった女性・螢子にひとめぼれしますが、螢子に女慣れしているのではと思われ断られてしまいます。
東京に戻った三郎から仲介役を頼まれた寅さんは、螢子を「とらや」へ呼び出して三郎と引き合わせます。
2人の誤解はとけ、その後デートを重ねてついに結婚することになります。
自分の役目は終わったと悟った寅さんは、さくらに「やっぱり、二枚目はいいなあ。ちょっぴり妬けるぜ」と言い残して旅に出て行きます。
螢子に恋しつつも、彼女の幸せを優先しキューピットに徹する寅さんの優しさが何とも切ないストーリーです。
<映画詳細>
・タイトル:男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
・封切り日:昭和57年(1982年)12月28日
・上映時間:106分
・マドンナ:田中 裕子
・映画を観たい方は:Netflix・Hulu
映画の中の湯平温泉
大分県由布市湯布院町にある湯平温泉にある寅さんの定宿「湯平荘」で、東京から旅して来た三郎、螢子と出会います。
湯平荘として撮影が行われた「旅館 白雲荘」
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和の雰囲気漂う「旅館 白雲荘」は、家族経営のアットホームなこじんまりした宿です。玄関の赤い和傘が目印になっています。地元食材を使った里山料理が評判。
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源泉かけ流しの湯を石風呂、檜(ひのき)風呂の貸切内湯で利用できます。
<施設詳細>
・施設名:旅館 白雲荘
・住所: 大分県由布市湯布院町湯平344
・電話番号:0977-86-2411
・宿泊料:(1室2名利用時、1泊2食付き)11,495円~
湯平温泉とは
出典:PIXTA
大分県由布市湯布院町湯平にある湯平温泉は、国民保養温泉地「湯布院(ゆふいん)温泉郷」の一つです。
胃腸病に特効があるといわれる温泉として800年もの歴史を持ち、今もなお多くの湯治客が訪れています。
江戸時代に造られた石畳の坂道が続く旅館街はなんともいえぬ風情が漂います。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺などの効能があります。
<温泉地詳細>
・温泉名:湯平温泉観光案内所
・住所:大分県由布市湯布院町湯平356‐1
・アクセス:「東京駅」から東海・山陽新幹線に乗り約4時間40分で「小倉駅」着。ソニック・にちりん大分行きに乗り換え1時間27分で「大分駅」へ。久大本線各停由布院行に乗り換え約40分で「湯平駅」着。
5. 第41作 男はつらいよ 寅次郎心の旅路に登場した「鳴子温泉」
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映画あらすじ
サラリーマンの坂口兵馬は、ストレスから衝動的に陸奥(みちのく)へ出かけ、列車のレールに横たわり自殺を図ります。
そこに居合わせた寅さんは、兵庫を自分の旅館へ連れていき慰めました。寅さんにすっかり心服した兵馬は、ウィーン旅行に寅次郎を誘います。
ウィーンでガイドをする女性・久美子と知り合った寅さんは、久美子が一度も帰郷していないと聞き、日本へ帰ろうと誘います。
久美子は帰る決心をしますが、空港で恋人のヘルマンからプロポーズを受け、ウィーンに残ることになりました。
柴又へ戻ったあとも時差ボケと失恋でぼうっとしていた寅さんですが、またいつものように旅に出ます。
<映画詳細>
・タイトル:男はつらいよ 寅次郎心の旅路
・封切り日:平成元年(1989年)8月5日
・上映時間:109分
・マドンナ:竹下 景子
・映画を観たい方は:Netflix・Hulu
映画の中の鳴子温泉
ストレスのため衝動的に自殺しようとした青年・兵馬と一緒に止まったのが宮城県の鳴子(なるこ)温泉です。
残念ながら宿泊した「花園旅館」は現在は駐車場になっています。
<スポット詳細>
・スポット名:花園旅館跡
・住所:宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷120
鳴子温泉とは
出典:PIXTA
鳴子温泉郷は、鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡(かわたび)温泉・中山平(なかやまだいら)温泉・鬼首(おにこうべ)温泉の5つから構成される温泉地で、福島県の飯坂(いいざか)温泉、宮城県の秋保(あきう)温泉とともに奥州三名湯温泉に数えられる名湯です。
源泉が370以上も存在し、11種類ある療養泉の泉質のうち、9種類のお湯が堪能できます。
<温泉地詳細>
・温泉名:鳴子温泉(鳴子温泉旅館組合)
・住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元2-1
・アクセス:
「東京駅」から東北・北海道新幹線に乗り3時間8分で「古川駅」着。陸羽東線各停鳴子温泉行に乗り換え48分で「鳴子温泉駅」着。
映画を観て温泉地へ赴き、寅さんも浸かったかもしれない温泉で癒されよう
出典:PIXTA
今回は、映画「男はつらいよ」に注目し、全国を旅する寅さんが訪れた温泉地をご紹介してきました。
残念ながらロケ地として使われた宿は現在滞在できないところもありますが、ロケの際はきっとその地の温泉を楽しまれたはず。
映画を観て今回ご紹介した温泉地を訪れ、寅さんも浸かったかもしれない温泉で癒されましょう。