【秋田】玉川温泉おすすめ日帰り温泉!2022年版
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ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
秋田県の「玉川(たまがわ)温泉」には、「玉川温泉」と「新玉川温泉」という2つの効能あふれる癒しの温泉宿があります。2021年には、近隣の温泉地を巡ったり、歴史や文化なども学べたりするツアーなどの旅行業を始めると、新聞でも話題を呼んでいる玉川温泉。今回は日帰りでも良質な湯を愉しめる玉川温泉についてご紹介します。
目次
玉川温泉とは?
玉川温泉とは
提供:一般社団法人秋田県観光連盟
秋田県北東部の仙北(せんぼく)市に位置する玉川温泉は、本州最北端の国立公園である「十和田八幡平(はちまんたい)国立公園」の中にあります。
「大噴」(おおぶき)と呼ばれる湧出口から、火山ガスを起源とするpH1.05の日本一の強酸性泉が毎分9,000L湧出していて、これは単一の湧出口からの湧出量としては日本一を誇ります。
冬は雪深い場所のため、営業期間は例年4月中旬から11月下旬のみですが、湯治や観光を目的とした多くの人々が昭和レトロな温泉に訪れています。
東京からは、秋田新幹線で約2時間40分、「JR田沢湖(たざわこ)駅」で下車し、駅前のターミナルからは、レンタカーか路線バス「新玉川温泉方面行き」に乗って約1時間の道のりです。
玉川温泉の歴史
地元のマタギ(伝統的な狩猟法を守り、それを生業としてきた人)が延宝8年(1680年)に、鹿が傷を温泉で癒していたところを発見したことが玉川温泉の始まりです。そのため古くは「鹿の湯」や「鹿湯」と呼ばれていました。
その後、明治18年(1885年)に、鹿湯という名称で湯治場として開かれるまでは、マタギや硫黄採掘所の工夫が利用していました。
強酸性の源泉の濃度は鉄やセメントを溶かすほどで、水田などにも悪影響を及ぼすため人々から恐れられていた時期もありましたが、繰り返し工事を行い水質の除毒をしたことで明治時代には湯治場として発展していきました。
昭和9年(1934年)には、朝日新聞記者・杉村楚人冠(すぎむらそじんかん)によって鹿湯から玉川温泉の名称に改められました。杉村楚人冠は、玉川温泉を雑誌アサヒグラフにて全国に紹介した先人です。
玉川温泉と癌との関係が取り沙汰されるようになったのは、秋田県鹿角(かづの)市で鹿角タイムズ社を経営していた阿部真平が「世界の奇跡玉川温泉」を昭和49年(1974年)に出版して以降です。
ただ、癌は玉川温泉の禁忌症(利用法が正しくないと、有害になる場合もあるため、 温泉療養をしてはいけない症状のこと)であり、医学的根拠があるわけではありません。それでも、一部の方の成功事例がメディアで紹介されるなどしたことから、今でも湯治希望者は絶えません。
玉川温泉の効能
提供:一般社団法人秋田県観光連盟
玉川温泉の温泉は、浴用で神経系統の疾患、循環器系統の疾患、貧血症、皮膚病、抗菌力の増強、肝機能などの効能があります。
また、飲用では、温かい温泉の場合、胃潰瘍、胃酸過多症、慢性下痢症、慢性胃炎、胆嚢疾患、慢性肝炎、糖尿病などに適応性があります。 冷たい温泉の場合、胃酸減少症、無酸症、便通、鉄欠乏症貧血などの効能があります。
さらに、微量の硫化水素ガスが含む蒸気を吸入することで、気管支炎や風邪、喘息などの効能もあります。
玉川温泉の効能を得られる日帰り温泉
1.10種類の入浴方法で効能を得る、湯治のふるさと「玉川温泉」
提供:一般社団法人秋田県観光連盟
「玉川温泉」は、療養・静養を目的とした客が集う「湯治のふるさと」です。
大きく分けて2種類の宿泊部門があり、部屋に食事付きの宿泊部門「旅館部」と、部屋のみの宿泊スタイルの「自炊部」があります。
良質な効能を誇る温泉は、源泉100%の浴槽、源泉50%の浴槽に、ぬる湯・あつ湯・浸頭湯・寝湯・蒸気湯・箱蒸し・飲泉など、10種類の入浴方法で愉しめます。
<施設詳細>
・施設名:玉川温泉
・住所:秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢
・電話番号:0187-58-3000
・営業時間:10:00〜15:00(最終入場14:30)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人800円、小人400円
2.玉川温泉の100%源泉かけ流しの湯を堪能「新玉川温泉」
提供:一般社団法人 田沢湖・角館観光協会
玉川温泉の姉妹館「新玉川温泉」は、療養・静養を目的とする方はもちろん、観光でも利用できる温泉宿です。
提供:一般社団法人 田沢湖・角館観光協会
玉川温泉と同じ源泉から引いた100%源泉かけ流しをさまざまな広々とした浴槽で堪能できます。
提供:一般社団法人 田沢湖・角館観光協会
高原の爽やかな風が吹き抜ける露天風呂は、開放感に溢れています。夜には満天の星空が眺められることも。新玉川温泉には、源泉を活用した岩盤浴の施設もあります。
<施設詳細>
・施設名:新玉川温泉
・住所:秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢2
・電話番号:0187-58-3100
・営業時間:平日10:30〜15:00(最終入場14:30)、土・日・祝日10:00〜15:00(最終入場14:30)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人800円、小人400円
3.天然の岩盤浴で体の芯までぽかぽかに「玉川自然研究路」
提供:一般社団法人秋田県観光連盟
「玉川温泉」から上手の地獄谷までは、1周30分ほどで回れる石を敷き詰めた「玉川自然研究路」が続いており、98度の熱湯が噴出している「大噴」をはじめ、園路内のあらゆる場所から蒸気を吹き上がる噴気孔やグツグツと沸騰した源泉などの様子が見られます。
地表が40度から50度の岩盤地帯では、ござ(温泉の入口そばにある売店でも購入可、950円)を敷いて天然の岩盤浴の体験が。1回30分から40分程度が目安で、ござ越しに身体がじんわりと温まり、ほど良く汗がかけます。
岩盤熱は、免疫力や自然治癒力の向上が期待され、発汗作用や新陳代謝によって脂肪が燃焼しやすい身体になり、中年太りの解消にもつながります。設営されているテント小屋(無料)の利用も可能です。
<施設詳細>
・施設名:玉川自然研究路
・住所:秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
日本一強酸性の湯の効能を得に、玉川温泉の日帰り温泉へ出かけませんか?
提供:一般社団法人 田沢湖・角館観光協会
玉川温泉では、日本一強酸性の湯の効能を入浴、飲用の両方で得られます。また、天然の岩盤浴も気軽に愉しめるので、玉川温泉を訪れたらぜひ試したいもの。玉川温泉や新玉川温泉の日帰り利用は朝から昼過ぎまでなので、早めに出かけ温泉に浸かった後に、岩盤浴を楽しむという計画で出かけてはいかがでしょうか。